【ティコライターレポ】秋の新作セレクションの全貌<試食編>

2024.08.15 , , , ,

後編<試食編>

いよいよ試食の時間になり、パティシエさんたちがケーキと共にEaT店にやってこられました。

これがもう……圧巻!!

20種類ものケーキと、セレクションに参加したパティシエさん、総勢14名がずらりと勢揃い。

どれもおいしそうなのに、この中から選ばれるのはわずか8種類(予定)。過酷な戦いです……!

代表のパティシエさんからご挨拶とご説明があり、続いてケーキを作ったパティシエさんが一つずつケーキの説明をしてくださいました。

(残念ながらご家庭の都合等でお越しになれない方もいらっしゃったそうですが、代わりに他のパティシエさんがメッセージを預かっておられました)

ケーキを作ったパティシエさんが直々に説明をしてくれるなんて、本当に贅沢な機会です……!!

お話の中で感銘を受けたのが、「ケーキ作りは大変だけど、やっぱりみんな(ケーキが)好きだから、頑張って作っている」というお言葉。

私はお菓子作りには詳しくないですが、きっとこの試食の場に並ぶケーキを作り上げるまでに、構想を練り、実際に手を動かし、時には夜遅くまで頑張って、試行錯誤されたのだと思います。

つまり、このケーキたちはパティシエさん一人ひとりの愛と努力の結晶ということ。

実際に、一つひとつケーキの説明をされる皆さんは笑顔でしたが、緊張や真剣さも伝わってきました。

また、今回はセレクションに初参加のパティシエさんもいらっしゃるとのこと。

一生懸命に説明されているのが、とても印象的でした。

パティシエさんたちの強い想いを聞いて、「しっかり試食しなければ!」「ティコラッターの皆さんや、未来のティコラッターにセレクションの模様を伝えなくては!」と気が引き締まりました……!

試食の採点ポイントは3点。
「おいしさ」「見た目」「価格」で、ティコライターも採点をしました。

もちろん、私たちの採点もケーキの決定に関わるので、責任重大です……!

しかし、やっぱりケーキは楽しみ!!
真剣に採点しつつも大変おいしく頂きました。
おいしさも見た目も、もう完成形なのでは?という程のものばかりでしたが、ここから更にブラッシュアップされるそうな。
商品として並ぶまでの苦労と努力に脱帽です。

  

私たちのグループは馬場さんも一緒に試食されていたのですが、切り分け方がさすがお上手!!

(写真を撮りそびれてしまったのですが、三角形のケーキも見事に六等分しておられました……!)

   

ここからは、個人的に特に印象に残ったケーキを「味部門」「見た目部門」「一押し部門」とピックアップしてご紹介します!

■味部門

●パティシエ M さん作「栗のチーズケーキ」
栗のチーズケーキを土台に、マスカルポーネチーズと栗風味の生クリームを載せた一品。
栗の味を最大限に引き出せるように、マスカルポーネはあっさり目だそうです。

口に入れた瞬間の栗の優しい風味、マスカルポーネチーズとの組み合わせが最高でした!

上の栗クリームが優しめなので、下の層に入った栗の甘露煮の甘さがグッと来て、栗の美味しさを2度楽しめて素晴らしかったです。

栗好きの方にはぜひぜひ食べてもらいたい……!!

   

●パティシエ N さん作「紫月(しづき)」
Nさんは紫芋がお好きだそう。
底の生地はさつまいもとアーモンドが練り込んであり、その上にフロマージュムースと黒胡麻のムース、
紫芋クリームにさつまいもの甘露煮を添えて。
黒胡麻はえぐみが出やすいけど、蜂蜜で柔らかく仕上げたそうです。

和の素材がばっちり組み合わさっていました!

それぞれ甘さも食感も少しずつ違って、それを一気に味わえるなんて贅沢な感じ。

黒胡麻は確かにえぐみを全く感じず、良いアクセントになっていました。

見た目も色とりどりで美しく、秋を感じますね!

  

●パティシエ S さん作「サントノーレ・カフェ・マロン」
サントノーレはフランスのシュークリームのようなお菓子で、秋のケーキのイメージがあるそうです。
コーヒーと栗のクリームをたっぷり詰め込んで、土台にはさくほろクッキー、上には栗の甘露煮を添えて。
食感も楽しんでほしい一品とのことでした。

びっくりしたのは、栗ムースが濃厚なこと!

個人的には栗風味のお菓子はあんまり栗を感じずに、イメージと違ったなあと思うこともあるのですが、口いっぱいに栗を感じました。これは間違いなく栗シュークリームです。

甘露煮は更に栗の甘さが前面に出ていて、栗の異なる魅力を楽しめました。

  

■見た目部門

●パティシエ I さん作「焼きいもブリュレ」
Iさんはティコラッテさんのナンバーワンパティシエさんだそうな……!
さつまいもが大好きで、見た目も焼き芋を表現なさったそうです。
下にはクッキーが敷いてあり、サクサク食感をプラス。
青紅葉は秋には赤色になるそうです!

見た目が本当に可愛いし面白い!

お子さんも喜びそうですし、お土産にも持って行きたくなります。

一つ一つの層の味が調和しつつ、さつまいもの濃厚味がおいしいのはもちろん、下のクッキーのサクサクがアクセントになっていてとても良かったです。

  

●パティシエ S さん作「姫」
キャラメルのサントノーレで、中のクリームはカスタードとキャラメル。一番下にクッキーを敷いて塩味をプラス。
食べやすいシンプルなケーキで、男性や子どもにおすすめ。
全体的な見た目はドレスに見えるように工夫されたそうです。

まず見た目がすごい! 本当に「姫」ですよね。

クリームとシュー、キャラメリゼされたアーモンド、ガレットと、それぞれ違う食感が気持ちいいです。

キャラメルクリームもしっかりキャラメル味がして満足感がありました。

シンプルながらも間違いのないおいしさの組み合わせでした!

  

■イチオシ部門

●パティシエ I さん作「洋梨とカシス」
ティコラッテ自慢のタルトに洋梨を焼き込み、上に軽い食感の洋梨ムース、
ジュレ、ミルクチョコのムースを合わせたそうです。
洋梨の味をしっかり出すのに試行錯誤したので、洋梨を楽しんでほしいとのこと。

見た目が華やかかつ秋らしい紫が美しく、味ももちろんおいしかったのですが、個人的にすごく驚いたことがあります。

実は私はあまりフルーツが得意ではありません。

ですが、このケーキは「フルーツ」ではなくちゃんと「ケーキ」でした。

果物のえぐみや青臭さといった苦手な部分が全然なく、ケーキとしてちゃんと食べれて嬉しかったですし、世界が広がった気分でした。

洋梨の甘さとカシスの酸味、さらにサクサクのタルトが飽きの来ない素晴らしい組み合わせになっていました!

  

~最後に~

私はティコラッテさんのケーキが大好きです。

20種類といっても食べるのは1/6ずつ。つまり4個くらい余裕でしょう! と高を括っていたのですが、最後にはお腹がいっぱいに……!!

岡嶋さんが「限界を超えてからのおいしさを体験してほしい」と仰っていましたが、意味が分かりました……笑

ですが、どのケーキも本当においしかったですし、「ショーケースのケーキ、全部ください!」の夢が叶った心地です!

夏のケーキたちとの別れは寂しいですが(ティコラッテさんのシーズンケーキは基本的に一期一会なんです……!!)、秋のショーケースが楽しみになりました。

一体どのケーキがセレクションを勝ち上がって店頭に並ぶのか?

ぜひ皆さんも夏のケーキを楽しみつつ、秋のケーキを心待ちになさってください。

  

最後にはお土産まで頂いてしまいました。

ティコラッテさんオリジナルクッキーと、ムレスナさんの「セイロン アッサムティー」!

私はシンプルに「アーモンドクッキー」が一番好きです。

ティコラッテさんのクッキーは「このはクッキー」シリーズが一味や八丁味噌など和の素材を使っていて、他の店ではあまり見ない面白さとおいしさがあります。

焼き菓子だと「BATONパウンドケーキ」のショコラが濃厚で本当においしいので推したいのですが、こちらはまたの機会に……!

 

今回、試食会に参加させていただいて感じたのは、私たちが何気なくおいしく頂いているケーキはパティシエさん一人ひとりの想いが詰まっているということです。

愛と熱意と努力から、こんなに素敵なケーキたちが生まれるということを間近に感じられ、感動しました。

そんなパティシエさんたちのお顔は、公式サイトの「カットケーキラインナップ」ではケーキの説明と共に掲載されているので、皆さんも一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?

よりティコラッテさんのケーキを好きになること、間違いなしです!

試食会でケーキ作りに懸ける熱い想いが知れて、ますますティコラッテさんのことが大好きになりました。

この度は素敵な機会をありがとうございました!

Write by ティコライターYUCCA

ティコラッテは引き続き、ティコラッテを、寝屋川を、未来のパティシエを応援してくださるティコライターを募集しています。我こそはという方はぜひティコラッテ経営企画室/広報 馬場までお問合せください

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